猫が舐めると死ぬ『危険アイテム』3つ!原因とその後の恐ろしい症状とは

1.アルコール

猫に危険なアイテムとして、まず挙げられるのはアルコール。猫は人間のように肝臓でアルコールを分解するのが苦手。少量でもアルコール中毒を引き起こし、嘔吐や下痢、重篤な場合は呼吸困難を起こしてしまいます。

飼い主さんがお酒を飲んでいるとき、猫が興味深そうにしているから少しだけ分けてあげた、という話も時折耳にしますが、これは大変危険な行為です。

また、アルコールで注意すべきなのはお酒だけではありません。手指消毒用のアルコールも同様に危険です。近年は感染対策の一環として、消毒用アルコールを常備されているご家庭も多いはずです。くれぐれもそのようなアイテムにも猫が近寄らないよう気を配っておきましょう。

2.「αリポ酸」を含むサプリメント

αリポ酸という成分に対して、あまり聞き馴染みがない方も多いはずかもしれませんし、「そんなもの家にない!」と断言される方もいるはずです。

しかし、実はこのαリポ酸は優れた美容・ダイエット効果が期待されるため、サプリメントなどに含まれているケースがあります。ふだん飲んでいるサプリメントに実は含まれていた、という可能性も十分あります。

人間にはプラスの効果があるαリポ酸ですが、猫にとっては超猛毒で低血糖や急性肝機能障害を引き起こす恐れがあります。αリポ酸のサプリメントを食べてしまったことで、猫が死亡してしまったケースもあります。

しかも都合が悪いことに、猫の中にはこのαリポ酸の匂いに惹かれて近寄ってしまう場合があります。飼い主が目を離した隙に食べてしまう危険性が高いため、サプリメントなどは必ず戸棚などにしっかり仕舞っておきましょう。

3.精油

精油とは、花や木など植物の成分を濃縮したものです。主にリラックスを目的に使用されるもので、いわゆる「アロマオイル」もこの精油に該当します。

精油は人間に対しては心を落ち着かせ癒やす効果が期待されますが、猫に対しては体に負担をかける懸念があります。本来、肉食動物である猫は、植物成分を分解するのが得意ではありません。被毛についた成分を毛づくろい時に舐めとるだけでも、体調不良を招く可能性があるといわれています。

具体的な症状としては嘔吐や下痢、痙攣などが報告されています。精油は安全とされる量が決まっていて、その濃度を守って使用すべきです。しかし、個体差があることは事実ですし、猫はグルクロン酸縫合という解毒のための機能が弱いといわれています。舐めたり、触れたりしないように注意しましょう。

まとめ

今回紹介したのは、猫にとっての「危険アイテム」の、あくまでもほんの一部に過ぎません。室内をはじめ猫の生活圏内には、他にも様々な危険なアイテムが存在しています。

この記事をキッカケに、人間には危険でなくても猫にとっての「危険アイテム」に該当するものに対する理解を深めてみてはいかがでしょうか。

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