これがあれば自分で直せる!100均の自転車用パンク修理キットは一級品のクオリティ

自転車は、近所へのお出かけや、キャンプの移動手段として活躍してくれる存在。ただ、外出先でパンクをしたら動けなくなるほか、お店に持っていくと思いのほか料金がかかってしまうこともありますよね。「自分で修理出来たら良いのに…」と思ったことがある人は、セリアの『自転車用パンク修理セット』を使ってみましょう。100均のお手頃アイテムですが、自転車ショップに売られているパンク修理キットと遜色ない優秀なヤツでした。

初めて自分で修理をする人にもおすすめ!セリアのパンク修理キットの概要をチェック

筆者撮影

パンク修理キットは自転車ショップのほか、各100円均一ショップでも取り扱いがあります。

今回は、セリアの『自転車用パンク修理セット』をご紹介。税込み110円と格安ですが、しっかりと修理できる便利なアイテムです!

セリア『自転車用パンク修理セット』

  • 価格:110円(税込み)
  • 内容

セリアの『自転車用パンク修理セット』には、パンク修理に必要な材料がほぼすべて揃っています。

修理の際には、『自転車用パンク修理セット』と空気入れ、バケツなどに入った水を用意すればOK。また、手の汚れが気になる人はゴム手袋もあると便利です。

手袋を用意する場合は100均の作業用手袋でもいいですが、水に触れるので耐水性のあるものを選びましょうぴったりフィットするタイプだと、細かい作業がしやすくておすすめです。

また、『自転車用パンク修理セット』のパッケージ裏面には修理のやり方も書かれているため、初めて自分でパンク修理をする人でも安心ですよ。

キットを使えば自分でパンク修理ができる!詳しい手順を写真付きで解説

筆者撮影 左端は電動空気入れ、右端はパンク個所を特定するための水。

セリアの『自転車用パンク修理セット』でパンク修理をしていく際には、まず「何が原因でタイヤの空気が抜けているのか」をしっかりチェックしましょう。

タイヤの空気が抜ける原因には以下の3つがあるので、順番にチェックしていきます。

  • バルブを止めているナット類のゆるみ
  • 虫ゴムの劣化
  • タイヤチューブのパンク

1の「バルブを止めているナット類のゆるみ」の確認方法は、バルブのナット類を手で締めてから空気を入れるだけ。空気を入れたあとに自転車に乗り、空気が漏れなければ問題ありません。

ナット類が原因ではなく、ママチャリなどの一般的なバルブの自転車を使用している人は、2の「虫ゴムの劣化」を確かめます。

筆者撮影 パッケージ裏面の図を引用

上の写真を参考に、キャップとナット1を外した状態で、バルブ全体をバケツに入った水の中に浸します。気泡が出てきた場合は虫ゴムが原因なので、バルブ芯を抜き、『自転車用パンク修理セット』に同封されている虫ゴムに交換しましょう。

虫ゴムはバルブ芯にかぶさっているだけなので、古いゴムを取り、新しいゴムをはめればOKです。

ナット類と虫ゴム、両方の確認をしても空気が抜ける場合には、タイヤ内のチューブがパンクしていると考えられるため、パンク修理をしていきます。

チューブのパンク修理の手順

筆者撮影

チューブのパンク修理の大まかな手順は以下の通りです。

  • タイヤからチューブを取り出す
  • 水に浸しパンク箇所を特定する
  • パッチを張り穴をふさぐ
  • チューブをタイヤに戻し空気を入れる

なお、タイヤを自転車本体から外して作業する方法もありますが、タイヤを外さない場合は自転車をさかさまにするとスムーズに作業できます。

また、後輪の空気が抜けている場合、ママチャリはスタンドを立てて後輪を浮かせればOK。スタンドがない、または片側スタンドの場合は、チェーンの反対側から作業するのがおすすめです。

それでは、手順ごとに詳しい方法を解説していきます。

手順1:タイヤからチューブを取り出す

筆者撮影

まずはタイヤの空気をすべて抜きます。

続いて、タイヤとリム(車輪を構成する輪の部分)の間に脱着金具を差し込み、脱着金具の切込みをスポーク(車輪を構成する細い棒の部分)に引っかけます。

もうひとつの脱着金具をタイヤとリムの間に差し込んだら、脱着金具を横へスライドさせ、タイヤの片側をリムの外側に出しましょう。勢いよく脱着金具を動かすと中のチューブが破損する恐れがあるので、ゆっくりと動かすのがポイントです。

タイヤの片側をリムの外側に出したら、タイヤ内にあるチューブを取り出します。

筆者撮影

このときも、勢いよく取り出すとチューブが破損することがあるので、優しく扱いましょう。

チューブを取り出せたら、最後にバルブも外します。

手順2:水に浸しパンク箇所を特定する

筆者撮影

取り出したチューブに空気を入れ、水の中に浸してパンク箇所を特定します。上の写真のように泡が出てきているのがパンクしているサインです。

パンクの穴は1ヶ所とは限らないため、見つけたら印をつけ、1周すべて調べます。

手順3:パッチを貼り穴をふさぐ

筆者撮影

次に、穴の周囲を紙やすりでこすり、ゴムのりを塗ります。

ポイントは「パッチよりも大きめにこすること」と「ゴムのりを塗ったら3分程度乾かすこと」の2点。この2点が不十分だとパッチがうまく貼り付かず、空気が漏れてしまいます。

ゴムのりを3分乾燥させたら、パッチのアルミ箔をはがして貼りましょう。

筆者撮影

パッチは強く圧迫するとしっかり貼り付きます。強く圧迫するために、筆者は1分ほど踵で踏みっぱなしにしました。

パッチが貼り付いたのを確認できたら、表面の透明なフィルムもはがしましょう。

手順4:チューブをタイヤに戻し空気を入れる

パンク箇所すべてにパッチを貼り終わったら、チューブをタイヤに戻します。チューブを取り出すときとは反対に、バルブを入れてからチューブを戻すのがポイントです。

チューブをすべて入れた後、タイヤをリムの中にしまい、空気を入れます。しばらくしても空気が抜けなければ修理完了です。

100均のコスパを遺憾なく発揮!セリアのパンク修理キットはココがすごい

ここからは、セリアの『自転車用パンク修理セット』のおすすめポイントをご紹介します。

自転車ショップで取り扱われているパンク修理キットと遜色ない使い勝手で、コスパ抜群です!

パッチが5枚入り

筆者撮影

パッチが5枚入っている点は、セリアの『自転車用パンク修理セット』のいいところです。

初めてパンク修理をするときにはうまくパッチを貼れず、数枚消費してしまうこともあります。

自転車ショップで売られているパンク修理キットにはもう少し枚数が多いものもありますが、税込み110円で複数枚のパッチが入っているのは嬉しいポイントです。

また、実際に使ってみた感想として、パッチの品質はほかのパンク修理キットと比べても遜色ない印象でした。

なお、パッチがなくなってしまった場合はダイソーの『パンク修理用パッチラバー小楕円8枚入り』や『パンク修理用パッチラバー中楕円6枚入り』がおすすめですよ。

タイヤ脱着金具が使いやすい

筆者撮影

セリアの『自転車用パンク修理セット』は、タイヤ脱着金具が使いやすいのもおすすめポイントです。

プラスチック製の安価な器具の場合、使い方やタイヤの厚さによっては折れてしまうケースも。しかし、セリアのタイヤ脱着金具は金属製で丈夫なので、破損する心配が少ないでしょう。

また、先端はなだらかなので、乱暴に扱わなければチューブを傷つける心配もない印象です。

コスパ抜群

筆者撮影

100均ならではのコスパの良さは『自転車用パンク修理セット』でも健在です。

自転車ショップなどで売られているパンク修理キットは、1,000円前後のものが一般的。また、自転車ショップでパンク修理を依頼すると、1回で1,000円以上かかってしまうケースもあります。

セリアのパンク修理キットなら、たった税込み110円で5ヶ所のパンクを修理できるため、コスパはかなり良好と言えるでしょう。

なお、2023年9月6日時点で、セリアの店舗数は全国で1961店舗。サイクリングや自転車キャンプの途中でパンクしても、近くでセリアを発見できる可能性もありますね!

収納ポーチが付いていないのは気になるポイント!自転車キャンプにはポーチ付きパンク修理キットが◎

セリアの『自転車用パンク修理セット』には収納ポーチが付属していません。そのため、自転車キャンプやサイクリングなどで持ち運ぶ際には、自分でポーチを用意する必要があります。

ポーチ付きの自転車修理キットなら、パナレーサーの修理キットがおすすめ。本製品はポーチ付きなだけでなく、ゴムのり不要のイージーパッチ付きなので、工程を減らせるのもメリットですよ。

コスパ最強で気軽に使える!自分で修理をしたい人には100均のパンク修理キットがおすすめ

筆者撮影 2ヶ所パンクしていました

今回は、セリアの『自転車用パンク修理セット』をご紹介しました。

自転車ショップに売られている修理キットと遜色ない上に、税込み110円で買えるなんてコスパ最強と呼ばずにはいられません。ほんの少しの手間をかけるだけで修理代金を節約できますし、初めてパンク修理に挑戦する人は達成感も得られますよ。

また、自転車キャンプやサイクリングの際は、自転車がパンクすると移動に困ってしまうので、修理キットを持っていると安心です。

自転車のパンクを自分で直したい人や自転車での遠出を考えている人は、セリアのパンク修理キットを試してみてくださいね。

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