冬の天候見通し 冬型の気圧配置は一時的 東日本~沖縄は気温高い

冬(2023年12月~24年2月)の平均気温と降雪量(ウェザーマップ)

 気象庁は19日(火)、冬(2023年12月~24年2月)の天候の見通しを発表した。冬の気温は、寒気の南下が弱く、東・西日本と沖縄・奄美は高い見込み。北日本は、平年並みか高くなりそうだ。冬型の気圧配置が弱いため、冬の降雪量は東・西日本の日本海側は少なく、北日本の日本海側は平年並みか少ない見込み。

予想される海洋・大気の特徴と天気

冬(2023年12月~24年2月)の降水量(ウェザーマップ)

 エルニーニョ現象など海洋の影響により、上空の偏西風は蛇行し、日本付近で平年より北を流れる見込み。また、冬型の気圧配置は一時的で、寒気の南下が弱い見通し。気温はほぼ全国的に高く、日本海側の降雪量は少ない見込み。なお、低気圧などの影響を受ける時期があるため、降水量は東日本の太平洋側と西日本で平年並みか多くなりそうだ。

【参考】昨年の冬(2022年12月~23年2月)
 寒気の影響を受ける時期があった北日本で気温が低かった一方、暖かい空気に覆われやすかった沖縄・奄美では高くなった。冬型の気圧配置が強まった時期があり、東日本の日本海側の冬の降水量は多くなった。一方、低気圧や前線の影響を受けにくかったため、北・東・西日本の太平洋側と西日本の日本海側の冬の降水量は少なくなった。

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