31事業場が月80時間超える 和歌山の時間外・休日労働、150時間超も

 和歌山労働局は、2022年度に長時間労働が疑われる事業場を調査したところ、時間外労働や休日労働が月80時間を超える労働者が31事業場で確認されたと発表した。

 労働局は長時間の過重労働による労災請求があったり、1カ月当たり80時間を超える時間外・休日労働があると考えられたりした258事業場を調査。127事業場で違法な時間外労働が確認されたため、改善を指導した。このうち、時間外・休日労働が月80時間を超える労働者がいたのは31事業場。うち17事業場では100時間を超えた労働者がいた。さらに150時間超も1事業場あった。

 また、20事業場で賃金不払い残業が確認された。このほかにも過重労働になっている労働者から申し出があったのに医師による面接指導をしなかったなど、過重労働による健康障害防止措置が実施されていなかったのが73事業場あった。

 これらと別に、過重労働による健康障害防止措置が十分でなかったのが58事業場、労働時間の把握方法が不適正だったのが30事業場あった。

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