及川光博が「フェルマーの料理」に出演。高橋文哉の人生を左右する理事長役。ポスタービジュアルも公開に

及川光博が、TBS系で10月20日にスタートする連続ドラマ「フェルマーの料理」(金曜午後10:00、初回は15分拡大)に出演することが分かった。

高橋文哉と志尊淳がダブル主演を務める「フェルマーの料理」は、“料理の真理の扉”を開くべく料理×数学で前人未到の世界に挑む、若きプロフェッショナルたちの青春ストーリー。原作は、「月刊少年マガジン」(講談社)で連載中の小林有吾氏による同名漫画で、現在3巻まで刊行されており、作中に登場する料理がファンによって再現されるなど人気の作品だ。数学者を志していたが、その道を挫折した天才数学少年・北田岳(高橋)は、謎多きカリスマシェフ・朝倉海(志尊)が出会い、海が経営する新進気鋭の二つ星レストラン「K」で世界中から集まった実力あるシェフたちと切磋琢磨(せっさたくま)しながら、数学的思考で料理という難題に立ち向かっていく。

及川が演じるのは、岳が通う高校・名門ヴェルス学園の理事長・西門景勝。岳の数学の才能を見込み、特待生として奨学金や数学オリンピックなどの合宿費を援助するなど、相当な期待をかけていた。そのため、岳が数学オリンピックで散々な結果を残し、名門校の名を汚したことに激怒。岳に“裏切られた”として退学処分を下す。また、美食家であり、飲食業界にも精通しており、教育事業以外にも多方面でビジネスを展開している。岳の人生に大きな影響を及ぼす人物であり、第1話のキーパーソンだ。信賞必罰がモットーの怪しげで怖い理事長を、及川がどう表現するのか期待が高まる。

演じる西門というキャラクターについて、及川は「なんだか嫌な感じの権力者であります。プライドが高く服従しない者には容赦のない人物。実はいい人だった、という展開も…ないでしょう(笑)」と語りつつ、「私もイケオジ(いけ好かない元王子の略)として尽力したい!という気持ちでいっぱいです。では初回オンエアでお会いしまSHOW☆」とメッセージを寄せている。

また、高橋、志尊、レストラン「K」で岳と海と共に働くシェフ・赤松蘭菜役の小芝風花が登場するポスタービジュアルも解禁された。物語の軸である「数学」と「料理」の力で、まだ誰もたどり着いたことのない未知なる世界へ挑戦するスケール感や世界観、数学と料理の掛け合わせのギャップ、主人公の衝動で突き進む青春群像劇であることが伝わるビジュアルとなっている。

ポスターを手掛けたのは、ドラマ、映画、CM、美容系など幅広いジャンルの広告デザインを担当しているアートディレクター・高垣美月氏(kokodear inc.)。撮影は、広告、アーティスト写真、雑誌などを数多く手掛けているフォトグラファー・神藤剛氏が行っている。

高垣氏は「数学×料理の力で、未知なる世界を切り開いていく3人の姿を表現しました。作業にのめり込む中で、頭の中からあふれ出る数式、そして思考の宇宙に飛び込んでいくかのような様子から、主人公たちが壮大な挑戦をしていく物語を感じてもらえたらと思います!」と、ビジュアルに込めた思いを明かしている。

第1話。名門ヴェルス学園に通う天才数学少年・岳の夢は、数学者になることだったが、数学オリンピック選考会でライバルの圧倒的な実力を目の当たりにし、自分が偉大な数学者にはなれないことを悟ってしまう。岳にとって初めての挫折だった。うつろになりながら学食のアルバイトで何げなくまかないを作っていた岳に、料理界のカリスマ・朝倉海(志尊)が声を掛ける。海は、自身が経営する二つ星レストラン「K」でヴェルス学園の理事長・西門がパーティーを開くことになり、その打ち合わせに来ていたのだった。岳が作る計算され尽くしたまかないのナポリタンに衝撃を受けた海は、自身もナポリタンを振る舞い、岳もまたその完璧な味に驚がくする。

その矢先、同級生の魚見亜由(白石聖)から、岳に退学命令が出ていると連絡が入る。特待生の岳が数学オリンピックを辞退して、名門校の名を汚したことに理事長が激怒したのだ。しかし、東京大学への進学を期待している最愛の父・北田勲(宇梶剛士)のためにも退学になるわけにはいかない。こうして窮地に立たされた岳に対し、「言われた通りにすれば、お前の状況を変えてやる」と、海が驚きの提案を持ちかける。

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