福岡、佐賀、長崎、大分各県は19日、政府が豚熱ワクチン接種計画を承認したのを受け、飼育されている豚やイノシシを対象にワクチンの接種を始めた。豚の飼育数が全国首位の鹿児島、2位の宮崎、熊本の3県はいずれも27日から接種を始めると発表した。
豚熱は8月下旬、佐賀県唐津市の二つの農場で確認された。九州での感染は1992年以来31年ぶり。農林水産省がワクチン接種の推奨地域に九州7県を指定していた。九州は国内の約3割を飼育する「養豚王国」で、対策を徹底する方針だ。
佐賀県では19日午後、養豚農家で接種が始まった。ただ感染予防効果は約8割といい、県は引き続き警戒を呼びかけている。