液状化対策費は255億円、大阪 IR予定地「想定より小規模」

大阪市の人工島・夢洲=7月

 大阪府と大阪市は19日、カジノを中心とした統合型リゾート施設(IR)の予定地で懸念される液状化について、セメントで液状化層を改良する対策工法を採るのが妥当だとする専門家会議の検討結果を公表した。府市は対策範囲が当初の想定よりも小規模で済むことから、費用は予定していた410億円を下回る255億円と見込まれると明らかにした。

 IR予定地は大阪市の人工島・夢洲。検討結果では、IR施設直下の約21ヘクタール、深さ約3~5メートルを対象に「セメント系固化」と呼ばれる対策工事を施す。その外側の区域は、液状化被害が局所的で小規模とみられることから復旧対応が可能とした。

© 一般社団法人共同通信社