スピード違反やあおり運転、上空からも厳しく監視 兵庫県警高速隊とヘリコプター連携、山陽道で取り締まり開始

ヘリコプターと連携した取り締まりの出発式に臨む兵庫県警高速隊員=三木市志染町御坂

 兵庫県警高速隊は19日、県内の山陽自動車道を対象に、県警ヘリコプターと連携した交通取り締まりを始めた。上空から監視し、違反を確認すれば、地上で待機する高速隊員に通報して摘発する。期間は30日まで。

 県警ヘリは、高度約700メートルからでも車のナンバーが視認できる高性能カメラを搭載。期間中は上空からの映像をリアルタイムで高速隊本部やパトカーのモニターと共有し、速度違反や車間距離の不保持に目を光らせる。

 高速隊によると、県内の高速道路では今年1~8月、前年同期比で157件多い761件の交通事故が発生している。山陽自動車道では、相生、赤穂市にまたがる尼子山トンネルで9月5日にトラックなど計23台が焼ける火災が起き、現在も西行き車線の一部通行止めが続いているほか、普段から事故やあおり運転の通報が目立つという。

 18日に県広域防災センター(三木市)であった取り締まりの出発式では、高延真一隊長が「厳しい状況下なので、空と陸から悪質な交通違反を厳しく取り締まってほしい」と訓示した。(井上太郎)

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