今年の富士登山者は22万人超 コロナ前とほぼ同水準に

 環境省は19日、富士山の今年の開山期間(7月1日~9月10日)に8合目を通過した登山者が、昨年比38%増の22万1322人だったと発表した。新型コロナウイルス感染拡大前の2019年(約23万6千人)の94%と、ほぼ同水準になった。

 山小屋は感染対策で宿泊人数を制限しており、環境省の担当者は「人数を制限する傾向は来年も続くとみられる。夜通し登る『弾丸登山』の増加が懸念されるが、非常に危険なのでやめてほしい」と話した。

 時期別に見ると、7月初旬の登山者数は19年比で64%増。一方、8月初旬は33%減った。混み合う時期を避けた可能性があるという。

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