「これって本物?」リアルな金魚のアートが約300点!札幌芸術の森美術館で「深堀隆介展」開催

厳しい暑さが和らぎ、涼しい風が吹き始めた札幌。秋の雰囲気が急速に広がっています。

大通公園のオータムフェストを存分に楽しむ「食欲の秋」も素晴らしいですが、今年は「芸術の秋」も楽しんでみてはいかがでしょうか?
9月16日からスタートした展覧会『深堀隆介展 水面のゆらぎの中へ』は、秋のお出かけにぴったり。開幕に合わせて、取材にお邪魔しました。

さまざまな表現で彩られた金魚たち

左から 黄瀬・月窓・緋霧 いずれも2021年

札幌芸術の森美術館で開催中のこちらの展覧会は、金魚をテーマとした作品を中心に、約300点ほどの作品が展示されています。

水面をすいすいと泳いでいるような金魚のリアルな立体感は、「2.5Dペインティング」とも称される、斬新な技法によるもの。透明樹脂を流して固まった面に、一層ずつ筆を重ねることで金魚に命が吹き込まれていきます。

百済 2004年

樹脂を入れた後は書き直すことができず、さらに一層が固まるのになんと2日間もかかるそうです! ひとつの作品に膨大な時間がかかっていることが伺えますね。

一見同じような小さな金魚も、一匹一匹がそれぞれ異なった表情をもっていて、見れば見るほど生きているように感じられます!

今後の活動のキーとなる作品が間近で見れる

方丈ノ夢 2023年

会場は、右も左も(上も!)金魚の世界に包まれています。初期の立体作品から、絵画や映像、そして新作を含む作品が約300点ほど並びます。

押さえておきたいのは、やはり透明樹脂による作品。なかでも、会場の最後でお目にかかれる「方丈ノ夢」は、本展初公開とあって見逃せません。

丁寧に解説をしてくれた深堀隆介さん

開幕前の取材時に、会場内で最終調整を行っていた深堀隆介さん。

「昔の自分と今の自分を融合した、原点回帰とも言える作品です。横から見ても立体的に見えるよう表現に工夫を凝らすなど、大きな成長に繋がりました」と話してくれました。
今後はこの技法をさらに発展させる予定だそうです。

グッズは早くも大人気!

会場内のグッズショップには、金魚がモチーフとなったグッズが盛りだくさん!
自宅で作品を鑑賞している気分にさせてくれるようなガラスペーパーウェイトや、人気のキャラクター「すみっコぐらし」とコラボしたかわいいぬいぐるみなど、魅力的なグッズが多くて、ついついお財布のひもが緩みそうです。

会場へは、札幌市の中心部から車で約40分。地下鉄真駒内駅からバスも出ていて、気軽に足を伸ばせます。
秋のドライブに、敷地内にあるおいしい野菜を味わえるレストランや、近隣のスイーツ店と合わせて立ち寄るのも楽しそう!
各イベント情報などは、事前に公式ホームページや公式SNSを確認しておくと安心です。

深堀隆介展 水面のゆらぎの中へ 札幌会場

会期:2023年9月16日(土)〜11月23日(木・祝)
会場:札幌芸術の森美術館
札幌市南区芸術の森2丁目75番地
開館時間:午前9時45分〜午後5時(入館は閉館の30分前まで)
休館日:11月6日、11月13日、11月20日
観覧料:当日料金 一般1,500円、高大生1,100円、小中学生700円、※観覧料の詳細は特設サイトをご覧下さい。
特設サイト:https://www.fukahori-exhibit.jp/
X(旧Twitter):@Fukahoriten
お問い合わせ:札幌芸術の森美術館(011-591-0090

(上記の情報は記事作成時のものです。
最新情報は上記問い合わせ窓口へご確認下さい)

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