リビア洪水、犠牲者の全容不明 情報錯綜、国連確認は4000人

 【カイロ共同】国家分裂状態の北アフリカ・リビア東部で起きた大洪水で、死者数を巡る情報が錯綜している。リビア赤新月社は当初、死者が1万1千人を超えたとしたが、国連は19日までに約4千人の死者を確認し、9千人以上が行方不明だと発表した。発生から1週間以上が経過したが、捜索活動も難航し、被害の全容は明らかになっていない。

 中東の衛星テレビ、アルアラビーヤなどによると、リビア赤新月社は14日、死者が1万1千人を超えたと明らかにした。

 一方、国連人道問題調整室は16日付の報告書で、WHOの情報として、3958人の死者が確認されたとした。被害者数はさらに増える見通しだとも言及した。

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