幼稚園児が送迎バスに置き去りにされないための訓練 園児がブザーやクラクションを鳴らして助けを求める方法を学ぶ

19日、岐阜市の幼稚園で、園児たちが送迎バスに置き去りにされないようにするための訓練が行われました。

(記者)
「『助けて』って書いてあります。押してください」
(ボタンを押すと大きなブザー音)

19日朝、岐阜市のほんごう幼稚園で、年中の園児およそ50人が参加して行われたこの訓練。

去年9月、静岡県の認定こども園で、園児が送迎バスの中に置き去りにされて死亡する事件があったことを受け、岐阜中警察署が主催しました。

訓練は、園児が送迎バスの中に置き去りにされたという想定で行われ、園児らは扉付近の、園児でも手が届く低い位置に取り付けられた「たすけてHELP!」と書かれたブザーを押したり、運転席のクラクションを鳴らすなどして、誤って車内に取り残された場合に助けを求める方法を学びました。

(ほんごう幼稚園 野々村梨可 教諭)
「実際に(ボタンを)押してみて、子どもたちも、あれだけ大きい音が鳴ると体感してわかったと思う。登園してきた子どもたちの確認を徹底しているが、改めて気を付けたいと思った」

(岐阜中警察署 生活安全課 渡邉聡一 警部補)
「去年とおととしと連続して全国で、送迎バスに取り残された園児が亡くなる事案が発生している。座席の下までしっかり確認して、間違いなく園児がいないということを確認してほしい」

警察は、ブザーなどに頼るだけではなく、登園していない園児がいる場合には保護者に連絡を取るなどの対策を徹底してほしいとしています。

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