チャンピオンズリーグを「優勝せずとも伝説となった」5つのユニフォーム

いよいよ開幕する今シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)。

王者が伝説となるのは当然だが、決勝への道半ばで敗れ去ったチームにもそれぞれの伝説があり、そして記憶に残るユニフォームが存在する。

ここでは数ある伝説的チームの中から、5つのチームとそのユニフォームをご紹介しよう。

ビジャレアル

ビジャレアル 2021-22 Joma ホーム ユニフォーム

選手:ジェラール・モレノ

2021-22シーズンのCL決勝進出へ、僅かな時間だったが美しい夢を見させてくれたチームのユニフォーム。

アウェイでの第1戦を0-2で落としたビジャレアル。ホームの第2戦は世界的な名門を相手に果敢に挑み、前半のうちに2点を先取。ハーフタイムの時点で合計スコアが2-2となりファイナル進出へスタジアムも一気に盛り上がりを見せたが、後半の3失点で夢はついえた。

デポルティーボ

デポルティーボ・ラ・コルーニャ 2003-04 Joma ホーム ユニフォーム

選手:ジョアン・カプデビラ

スーペル・デポルが残した伝説の試合の一つと、そのユニフォームだ。

名門ミランと激突した03-04シーズンのCL準々決勝。アウェイでの第1戦を1-4と大敗し、まさしく背水の陣で臨んだ第2戦で奇跡の大逆転を起こす。前半だけで3点を奪う猛攻ぶりで4-0の勝利。合計スコア5-4でミランを撃破し準決勝進出を成し遂げた。

ガリシアのチームらしい青白ストライプは「リアソールの奇跡」の記憶とともに脳裏に焼き付く。

バルセロナ

バルセロナ 2016-17 Nike ホーム ユニフォーム

選手:ネイマール

CLでのバルセロナには数多くの伝説チームとそのユニフォームがあるが、近年ではこの試合とこの一着だろう。

ラウンド16でパリ・サンジェルマン(PSG)と対戦したバルセロナは、アウェイでの第1戦を絶望的ともいえる0-4で落としてしまう。ところが第2戦はルイス・エンリケ監督の「6点取って勝つ」宣言の通りの展開に。

カンプ・ノウではネイマールの2得点などでPSGを6-1で粉砕。合計スコア6-5の大逆転勝利で準々決勝へ進んだ。

ディナモ・キーウ

ディナモ・キーウ(キエフ) 1998-99 adidas ホーム ユニフォーム

選手:アンドリー・シェフチェンコ

この時代の話なら呼び名は「ディナモ・キエフ」のほうがしっくりくる。シェフチェンコが伝説を作ったシーズンの美しいユニフォームだ。

アーセナル、RCランス、パナシナイコスと同組のグループEを勝ち抜くと(当時は首位チームのみ次のラウンドへ進出)、準々決勝でレアル・マドリーを2試合合計3-1で撃破。準決勝ではバイエルンに同3-4で敗れたが、クラブ史上最高のベスト4で大会を終えた。

ディナモとシェフチェンコと言えばセンセーショナルだった97-98シーズンも捨て難いが、チームをベスト4に導く10得点でシェフチェンコが得点王を獲得したこのシーズンこそ伝説に相応しい。

FCトゥーン

FCトゥーン 2005-06 hummel CLホーム ユニフォーム

選手:リュボ・ミリチェヴィッチ

スイスの湖畔の街のスモールクラブ、FCトゥーンのCL“大躍進”を覚えているだろうか。

2002年に初めて1部昇格を果たしたクラブが、このシーズンはCL予選2回戦から出場してディナモ・キーウ(キエフ)やマルメなど格上のクラブを次々に撃破。1部昇格から3年後にCL本戦出場を成し遂げる。

そして驚くことに、圧倒的最下位と目されていたアーセナル、アヤックス、スパルタ・プラハと同組のグループBをなんと3位で終えたのだ。CLは敗退となるも3位によりUEFAカップへスライド出場となった(ちなみに最下位はスパルタ・プラハ)。

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アーセナルとの2試合はどちらも1点差(1-2、0-1)。とりわけ敵地ハイバリーでの試合はアディショナルタイムの失点による1-2の敗戦で、世界的強豪を相手にあと一歩のところで引き分けという戦いぶりは称賛された。

1万人収容の当時のスタジアムには満足な観客席がほとんどなかった(大半の座席はコンクリートで椅子席は1割にも満たなかった)。そのためUEFAの基準を満たせず、CLは同じベルン州にあるヤングボーイズの本拠地を借りて試合を行っている。

とても欧州最高峰を戦うようには見えない小さなクラブが残した、奇跡のような伝説のチームとそのユニフォームだ。

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