「AI茨ひより」茨城県庁に登場 期間限定、モニターで 業務案内や質問に回答

県公認バーチャルYouTuber「AI茨ひより」が来庁者の質問に答える様子=県庁

人工知能(AI)化した茨城県公認バーチャルYouTuber「AI茨ひより」が、期間限定で県庁の〝案内係〟を務める。県は19日、県庁2階の総合案内スペースにAI茨ひよりと対話できる設備を設置した。今後の県有施設での活用に向け、応対の正確性や課題を探る。設置は25日までで、土日も利用できる。

約50インチのモニターに映し出されたAI茨ひよりが、音声と文字表示で県庁の各課の場所や業務内容を案内するほか、茨城県に関する質問について答える。

茨ひよりは茨城県の魅力を伝える3Dキャラクター。2018年8月に誕生し、架空の県職員として県のインターネット動画サイト「いばキラTV」のアナウンサーを務めている。4月に対話型AI「チャットGPT」の活用などによりAI化され、同月末の千葉市のイベントで一般公開された。

チャットGPTは間違った回答をする可能性があることから、県はAI茨ひよりの実用化に向け、課題を洗い出すとともに、県民の意見も反映させるため、初めてとなる1週間連続運用に踏み切った。

利用した同県取手市井野の渡辺まさよさん(70)は「とてもかわいらしいキャラクター。楽しく会話ができた」と話した。

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