友好のマンゴー児童ら味わう 砺波・台湾交流10年

台湾マンゴーを加工したプリンを味わう児童と夏野市長=砺波市鷹栖小

 砺波市と台湾の交流が始まって10年を記念し、同市内の13の小中学校と幼稚園で19日、砺波・台湾友好給食が提供された。児童生徒ら約3950人が寄付された台湾マンゴーを加工した豆乳マンゴープリンなどを味わい、友好交流を深化させていくことに期待した。

 鷹栖小では、夏野修市長や白江勉教育長らがランチルームで2~6年生約120人と一緒に、台湾の軽食で甘辛く煮た豚肉をご飯に載せて食べる「魯肉飯(ルーローハン)」や麺料理「麺線(ミェンシェン)」などを食べた後、デザートとし豆乳マンゴープリンを味わった。

 プリンのふたには「砺波・台湾 友好 祝10年」と記されたシールが貼られており、給食を味わった6年の田嶋莉緒さんは「おいしかった。普段は食べられない台湾マンゴープリンを食べることができた」と笑顔を見せた。

 砺波市は2014年11月に夏野市長が初めて台湾・嘉義市を訪れ、低温処理したチューリップ球根を植え付け、現地で開花したことがきっかけで交流が始まり、砺波の球根が台湾に輸出されている。

 台湾マンゴーは、台湾のフルーツを輸入販売するR&Tグループ(富山市)が次代を担う子どもに台湾に関心を持ってもらい、交流が活発になってほしいとの願いを込めて7月に200個を市に寄付した。

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