旧軍港を平和な港にする青写真…「軍転法」の歴史を考えるシンポ、23日に横須賀で  

横須賀基地(資料写真)

 旧日本軍の軍港だった神奈川県横須賀市など4市を平和の街にするための特別法「旧軍港市転換法」(軍転法)に関する書籍刊行を目指す「軍転法75周年の記念書籍キックオフ・シンポジウム」が23日、同市西逸見町の生涯学習センターで開かれる。

 基地問題に関心のある市民と横須賀市議でつくる「市民と議員の基地問題懇談会」の主催。同会は軍転法成立75周年となる2025年に書籍を刊行する準備を進めている。シンポジウムは平和の街を目指すという軍転法の理念を伝え、証言や資料を発掘する目的で企画され、参加者を募集している。

 シンポジウムでは軍転法に詳しい立命館大学の山本理佳教授が記念講演する。午後1時半~4時で、資料代は500円。申し込み不要で先着順。

 軍転法は明治以来の軍港だった横須賀、呉(広島)、佐世保(長崎)、舞鶴(京都)の4市を平和都市に変えるための理念と国の支援策などを定めている。同会は同法が住民投票で9割を超える支持を得て成立した1950年の横須賀市内の様子を知る人を探している。

 問い合わせは、同会メンバーの小林伸行市議電話070(6640)3927。

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