商用EV急速充電器、新電元工業がリニューアル 連続16時間充電にも対応

新電元工業株式会社(以下、新電元工業)は9月14日、商用EVに適した50kW急速充電器を11月より販売開始すると発表した。

同製品「SDQC2F50シリーズ」は、新電元工業の既存製品である50kW急速充電器「SDQCシリーズ」を13年ぶりに完全リニューアルした後継モデルだ。充電規格は、最新のCHAdeMO2.0.1に対応している。

また、同社は、インフラ設備としての性能を重視し、保守作業の簡素化や、耐環境性に特化したセパレート構造を新開発した。同製品には、このセパレート構造が採用されており、質の高いメンテナンスを提供するという。奥行35cmの薄型デザインで、既存の駐車スペースにも設置しやすくなっている。

くわえて、同製品では、独自方式によって最大16時間までの連続充電にも対応している。これにより、200kWh以上の電池を搭載したEVを充電した場合でも、夜間のうちにフル充電させることが可能だ。

ほかにも、同製品には、装置高温で充電出力が低下する「温度抑制」がなく、設置環境温度の上限気温まで最大電力を出力できる。さらに、同製品は、事業所内などで課金なし運用が可能だ。不正利用を防ぐためのパスワード認証もできるという。

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