実話なのにコメディ!?「たとえ悲劇でもジョークは欠かせない」名匠&名優を魅了した『ロスト・キング 500年越しの運命』出演俳優の手がける脚本とは

『ロスト・キング 500年越しの運命』© PATHÉ PRODUCTIONS LIMITED AND BRITISH BROADCASTING CORPORATION 2022 ALL RIGHTS RESERVED.

本編+インタビュー映像&新場面写真一挙解禁

アカデミー賞常連の名匠スティーヴン・フリアーズ監督が、サリー・ホーキンスを主演に迎え、ひとりの主婦が英国王室の歴史を覆した驚きの実話を基にした映画『ロスト・キング 500年越しの運命』が、2023年9月22日(金)より全国ロードショー。

このたび監督&キャストが作品の裏側を語るインタビュー映像と、新場面写真が解禁となった。

名匠をも唸らせたコメディ脚本家の存在

フリアーズ監督といえば、『あなたを抱きしめるまで』(2013年)や『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』(2016年)などといった実話を基にしたヒューマンドラマを多く手掛けてきた名匠だ。中でも『あなたを抱きしめるまで』は、50年近くも前に生き別れた息子との再会を願う女性の奇跡の実話を映画化した感動ドラマではあるが、皮肉の利いたユーモアたっぷりの掛け合いなどコメディ要素でも評価されている。

第70回ヴェネツィア国際映画祭で脚本賞を受賞した『あなたを抱きしめるまで』の脚本を手掛けたのが、『ロスト・キング 500年越しの運命』でも脚本を担当しているスティーヴ・クーガンとジェフ・ポープ。フリアーズ監督が「2人が組んだら最強だ」と絶賛するほどのコンビで、主演のサリー・ホーキンスも「彼らの脚本には軽やかさがある。そのライトなトーンはすばらしいと思う」と語っている。

「脚本家兼俳優」スティーヴ・クーガンとは?

実話を基にしたドラマとコメディ要素を融合させているのが、本作の大きな魅力の一つ。その理由について、監督は「スティーヴの脚本だから必然的だよね。コメディ要素は外せない。『あなたを抱きしめる日まで』も同じだった。たとえ悲劇であってもジョークは欠かせない」と、捻りを加えた作品であることを明かしている。

映画ファンならばご存知の通り、スティーヴ・クーガンは『あなたを抱きしめる日まで』『ナイトミュージアム』などへの出演で知られるイギリスを代表する俳優で、本作ではサリーの夫ジョン役で出演もしている。そんなスティーヴは、本作の脚本の狙いについて「僕たちはドラマを描きつつも、共感を得やすいようにコメディ要素も取り入れるんだ。幅広い客層に届くように、示唆に富む物語を知的に伝えることを目指している。そこにユーモアを用いれば退屈ではなくなるだろう?」と語っている。

『ロスト・キング 500年越しの運命』は2023年9月22日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー

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