生徒学生の勉強後押し 茨城・高萩市が学習スペース 駅近く、平日午後9時まで

開設された総合福祉センターの学習スペース=高萩市春日町

茨城県高萩市は、中高生や大学生らの学習を支援しようと、同市春日町の総合福祉センター1階に学習スペースを開設した。JR高萩駅(同市高萩)から歩いて約3分で、平日は午後9時まで利用できる。市はアクセスが良く、快適で集中できる場を提供し、子どもたちの勉強を後押しする。

学習スペースの開設は、高校生で組織されるボランティア団体「市高校生会」が3月に「駅から近く、夜まで勉強できる場所が欲しい」と市に要望したのがきっかけ。市生涯学習課によると、同市高萩の市立図書館は午後5時台の閉館が大半で、同駅から歩いて約15分かかるため、学校帰りの生徒らには利用しづらい状況だという。

市は市所有公共施設の中から、学習スペースに利用できる施設を絞り込み、同福祉センターに決定。現在休止している喫茶店スペースを有効活用し、12人分の机と椅子を設けた。同課は「部活帰りでも立ち寄れる。静かで快適なので、勉強に生かしてもらえれば」と話す。

学習スペースを利用する同市立松岡中1年、高埜暖人さん(12)は「家だとテレビを見たりして集中できない。ここだと静かで集中できる」とうれしそうに話した。

利用時間は午前8時半~午後9時(土日は同5時15分まで)。祝日休館。

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