虎には負けへん! オリファンに漂う王者の自信、阪神の勢い警戒も関西対決に期待 実現なら59年ぶり

3連覇への期待が高まる中、準本拠地の神戸で大声援を受けるオリックス=9月5日、ほっともっとフィールド神戸(撮影・長嶺麻子)

 プロ野球セ・リーグで18年ぶり優勝を遂げた阪神に続き、パ・リーグ3連覇が目前のオリックス。準本拠地のほっともっとフィールド神戸(神戸市須磨区)を訪れたファンは、既に2年連続日本一を見据え、勢いづく阪神を警戒しつつ、59年ぶりとなる「関西対決」に期待する。(井川朋宏)

 1950年に始まった同シリーズで、関西の球団同士の対決は前回の東京五輪が開かれた64年、阪神-南海の1回のみ。結果は南海が4勝3敗で制した。阪神とオリックスがともにクライマックスシリーズ(CS)を突破すれば、同年以来の関西決戦となる。

 9月5、6日、今季最後となるほっともっと神戸での西武との2連戦には、平日ながら観客計5万人近くが訪れた。

 この時点で「3連覇は間違いない」と話したのは、一家5人で熱心なオリックスファンの男性会社員(36)=神戸市長田区。長く応援する中で「近年結果が出ているだけに、来るたびに観客が増えている」と実感する。人気球団の阪神に対しては「日本シリーズで戦ったら、本拠地でも敵地のようになるかもしれないが、その分勝てたら気持ちがいい」と語った。

 神戸を本拠地としたブルーウェーブ時代から応援する会社員の女性(44)=大阪府吹田市=は、同僚を誘って有給休暇で訪れ「また強くなってファンが増えた。最高にうれしい」と歓迎。関西対決となれば「より盛り上がる」とし、2年連続日本一へ「現役時代から応援する中嶋聡監督の采配が良く、投手陣もいいので、短期決戦も期待できる」と自信を見せた。

 元々阪神を応援し、野球ゲームをきっかけに約10年前からオリックスを応援する神戸市兵庫区の男性(30)は「本拠地が近いので、阪神ファンが押し寄せると思う。手ごわい相手」と警戒する。ただ「対戦すれば関西の経済効果は大きいのでは」と予測した。

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