地元での交流に笑顔 坂詰選手(上越市出身)ら招きイベント 上越市テニス協会

子どもたちと楽しそうにラリーを交わす坂詰選手

上越市黒井出身のプロテニスプレーヤー、坂詰姫野選手(22)らを招いた同市テニス協会主催のテニスイベントが18日、同市中田原のBROSテニスクラブで開かれた。

昨年10月の全日本選手権女子シングルスで初優勝した坂詰選手の快挙を祝し、今年4月に優勝祝賀会と後援会発足式が開かれた。同選手の地元での交流を続けていこうと今回、同市テニス協会が関連のイベントを企画した。主に坂詰選手のデモンストレーションと、コーチの吉田友佳プロ(Team YUKA代表)のレッスンの内容で、午前はジュニア、午後から一般を対象に行われた。

坂詰選手は久しぶりに帰郷し、地元での交流に笑顔を見せた。午前のジュニアの部には中高生22人が参加し、ラリー交換やBROSTCの小磯孝太郎コーチと組んでの試合形式などが行われた。同選手は「地元で初めてのイベントでしたが、楽しくやらせていただいた。普段なかなか交流する機会がないので、皆さんに楽しんでもらえたら」と話した。

8月のUSオープン(米国)では予選決勝でマッチポイントを握ってから逆転負けし、本戦出場にあと一歩だった。今月のジャパンオープン(大阪)では予選を突破し、本戦2回戦に進出した。今後は東レパンパシフィック(23日から、東京・有明)に出場する。「グランドスラム(世界4大大会)の本戦出場を目指し頑張っていきたい」と変わらぬ決意を話した。

今回のイベントを企画した同市テニス協会の大澤幸子会長は「姫野さんと吉田コーチから指導を受けて、ジュニア選手たちも触発されたと思う。今後も実施していきたい」と話していた。

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