長崎・島原鉄道の路線バス 有家―諫早間の直通便廃止 10月1日から運転手不足で

 島原鉄道(長崎県島原市)は、慢性的なバス運転手不足を受け、路線バス全22路線のうち有家-小浜-諫早線の直通便を10月1日に廃止する。島原-多比良線は同社の鉄道に並行しているとして、便数をほぼ半減する。
 運転手不足の影響を受けたダイヤ改正は4月から3回目。8月には諫早-長崎空港線を運休している。
 有家-小浜-諫早線は現在、直通が1日6便(利用者計約100人)。10月から運行区間を短縮し、有家-小浜・小浜高間で1日4便とする。有家-小浜の発着便はこのほか1日最大8便ある。有家-諫早間は小浜ターミナルで乗り換えることになり、待合時間は15分~1時間15分。
 島原-多比良線は現在、往路で1日9便、復路で同8便。利用者計約60人。10月からはそれぞれ5便、4便となる。
 路線バスはほかに7路線で計26便の減便を予定。島原-福岡間を結ぶ高速バス6便は11月1日から筑紫野バス停(福岡県筑紫野市)に停車しない。
 同社はダイヤ改正について「できる限り利便性を損なわないよう検討したが、運転手不足のため、小浜ターミナルでの待合時間は(12便のうち)2便で1時間を超える。ご迷惑をおかけするが、ご理解いただければ」としている。

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