さすが…自転車に乗り見回す男、警官が気になり職質 泥棒判明し逮捕、事件63件確認…捜査終結 無職の26歳

埼玉、山梨県内で侵入盗容疑 男を追送検

 埼玉、山梨県内の民家敷地などに侵入し、金品を盗んだとして、埼玉県警捜査3課と所沢署の合同捜査班は19日、住居侵入や窃盗などの疑いで、住所不定、無職の男(26)=窃盗罪で公判中=をさいたま地検川越支部に追送検した。県警はこれまでに所沢市と山梨県内の4市で起きた窃盗事件など63件(被害総額約360万円)を確認。うち56件(同約332万円)を追送検し、捜査を終結した。

 追送検容疑は2018年1月1日~今年5月14日ごろ、埼玉、山梨県内の住宅の敷地内に侵入するなどして、現金約156万円やゴルフセットなど344点(時価計約176万円)を窃取した疑い。

 捜査3課によると、21年8月下旬に所沢市内の民家から釣りざおなど10点が盗まれる事件が発生。防犯カメラの解析などから男の関与を特定した。その後の追跡捜査で、今年5月14日に同市内で周囲を見回しながら自転車に乗る男を自動車警ら隊員が見つけ、職務質問して逮捕。同市内の別の住宅の駐車場からゴルフバッグなどを盗んだとして再逮捕していた。

 男は、居住歴のある所沢市や出生地の山梨の土地勘がある地域を下見をせずに徘徊(はいかい)し、車庫や倉庫などを含めた人けのない民家敷地内から現金のほか、ゴルフバッグや工具など金目の物を持ち去っていた。他人を傷つけない、無施錠箇所を探すなどのルールを設けた上で犯行に及んでいたという。

 男は容疑を認め、「生活費や遊興費欲しさに泥棒した」と供述している。

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