長崎学生ビジネスプランコンテスト シャトン(佐世保高専)が最優秀賞 「正しく持てる鉛筆」考案

吉田社長(左)から目録を受け取った佐世保高専「シャトン」のメンバー=長崎市役所

 長崎県内の学生を対象に、大学発の起業家の発掘、育成を目指す「長崎学生ビジネスプランコンテスト2023」が17日、長崎市役所であり、佐世保工業高等専門学校(佐世保高専)の「シャトン」が考案した「正しく持てるOHINA(おひな)鉛筆」がグランプリに選ばれた。未就学児向けに、鉛筆の正しい持ち方が身に付くユニークな製品アイデアで評価された。
 十八親和銀行(長崎市)とふくおかフィナンシャルグループ(FFG、福岡市)が主催し、今年で6回目。県内八つの大学、高専、高校の32組がエントリーし、予選会を勝ち抜いた10組が、ビジネスプランを披露した。
 シャトン代表の佐世保高専2年の有浦琉壱さん(17)は、保護者が子どもの鉛筆の持ち方に高い関心を寄せていることや鉛筆の持ち方が学習意欲や集中力に影響することなどをデータや実例を用いて紹介。試作品も準備し「未来の鉛筆になる」と力説した。
 審査委員長の吉田泰彦・FFGベンチャービジネスパートナーズ社長は「サンプルを用意するなどプロダクトアイデアの実現性が高かった」と講評。表彰状と賞金30万円の目録を手渡した。11月に開かれる九州・大学発ベンチャー・ビジネスプランコンテストの出場権も獲得した。
 グランプリに次ぐ優秀賞(十八親和銀行賞)には、鎮西学院大「ブランクのブランチ」(大澤新之介代表)の「平和テーマのビジネス 長崎から新たなるメッセージ」と佐世保高専「pro」(岡尚輝代表)の「BUCKUP ゲーム依存症を新たな視点から救うサービス」が選ばれた。

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