「ばらかもん」杉野遥亮、宮崎莉里沙らと涙のクランクアップ!「かけがえのない作品になった」

本日9月20日に最終回を迎える、フジテレビ系連続ドラマ「ばらかもん」(水曜午後10:00。9月20日は放送開始時間変更の可能性あり)。このほど、主演を務めた杉野遥亮をはじめ、宮崎莉里沙、豊嶋花、近藤華らキャストが撮影終了を迎えた。

「ばらかもん」の原作は、「ガンガンONLINE」、月刊「少年ガンガン」(スクウェア・エニックス)で、2008年から18年にかけて連載された、ヨシノサツキ氏による同名コミック。シリーズ累計1000万部超えを果たし、14年にはアニメ化、16年にはスピンオフ漫画もアニメ化された人気作だ。日本一美しい海を擁するとも言われる長崎・五島列島を舞台に、書道だけを支えに孤高に生きてきた都会育ちの青年書道家・半田清舟(杉野)が、五島列島で出会った琴石なる(宮崎)ら島民たちとの交流を通じ、書道家として、そして人間としても成長していく姿を描いている。タイトルの「ばらかもん」とは、長崎県・五島列島の方言で“元気者”を意味する。

五島列島でクランクインしてから約3カ月。宮崎は、クラスメート役の寺田藍月、加藤叶和と同じシーンでクランクアップ。カットがかかると、普段から“先生”と呼んで慕っている杉野から、3人へ花束が手渡された。いつも元気いっぱいの3人だが、撮影が終わっってしまったことが寂しくて大号泣。

そんな中、宮崎が「『ばらかもん』の琴石なるになれて、うれしかったです! またこのキャストさん、スタッフさんと一緒にやりたいです! ありがとうございました!」と頑張ってあいさつした。そんな宮崎らの涙につられて、まだ撮影が残る杉野、豊嶋、近藤も思わずもらい泣き。スタッフから「最後にやりたいことがあるんだよね?」と声を掛けられた宮崎ら小学生3人は、ドラマ主題歌「Moon」のダンスを仲良く披露。杉野らは手拍子しながら優しく見守っていた。

その後のシーンで、豊嶋と近藤も仲良くクランクアップ。近藤が「まだ明後日も撮影があるような気がしていて…」と切り出すと、周囲から「明日はないの?」とツッコミが入り、和やかな雰囲気に。涙をこらえ、言葉に詰まる近藤に対して、杉野が「撮影楽しかった?」と聞くなど、フォローする姿も見られた。

いつも元気な豊嶋は、2人の名前が花と華ということに触れて「“Wはな”コンビでやれたことがとてもうれしかったです。本当にこの作品に携われたことが私にとっての宝物です!」と話すと、その目に涙が浮かぶ。最後に豊嶋は「美和は方言も多くて大変だったところもあるのですが、温かい現場で楽しい日々を過ごすことができました。本当にありがとうございました!」、近藤も「いろいろなことを学ばせていただきました。迷惑を掛けてしまったこともあるのですが、最後まで楽しく撮影に参加できました。またどこかで会えたらよろしくお願いします!」とそれぞれ感謝を述べると、2人で抱き合って互いにねぎらった。

そして、杉野は、演じる清舟の自宅でのシーンで終了となり、撮影はオールアップ。杉野は最後まで繊細かつ丁寧な芝居を見せ、OKが出ると思わずホッとした表情を浮かべた。スタッフから「このシーンを持ちまして、半田清舟役の杉野遥亮さんオールアップです!」という掛け声の後、サプライズで駆けつけた郷長の木戸裕次郎を演じた、ずん・飯尾和樹から花束を受け取った杉野は「みんなが少しずつ紡いでいって『ばらかもん』という作品が出来上がって、縁やつながりをすごく感じた作品になりました。みんなで達成したゴールだと思っています」とその熱い胸の内を語った。

さらに、河野圭太監督から撮影期間中の写真をまとめたフォトアルバムもプレゼントされ、パラパラめくる杉野の目が潤む。感無量の杉野が泣きながら「作品を作っていくためには子どもたちに厳しく接しなければいけないところもあって…。今日、子どもたちが無事にクランクアップして、お父さんのような、先生のような気持ちになりました。自分にとってすごくかけがえのないものになったなと思います」と語り、その姿はまさに“半田先生”そのもの。あらためて「計り知れないご迷惑をお掛けしたと思いますが、皆さんが最後まで一緒に走ってくれたことに感謝しています」と振り返り、キャスト・スタッフから慕われ、頼れる“座長”杉野のあいさつで撮影を締めくくった。

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