どうして愛犬は良い匂いがするの?ついつい嗅いじゃう3つの理由や"肉球の香り"の正体まで

愛犬の匂いを好んで嗅ぐ飼い主さんは意外と多い!?

飼い主さんの中には、わざわざ愛犬の匂いを嗅いでしまうほど愛犬の匂いが好きな人や、愛犬の匂いを嗅ぐとなぜか落ち着く…と感じる人が多くいます。

一般的に犬をはじめとした動物の匂いは、「獣臭」「動物臭」として苦手意識を持たれることが多いですが、愛するわんこを飼っている飼い主さんにとって愛犬の匂いは別格のようです。なぜこのような現象が起こるのでしょうか。

愛犬の匂いをついつい嗅いじゃう3つの理由

一般的に動物の臭いは苦手意識を持たれたり、時には消臭剤を使用するといった部類の匂いに当てはまります。しかし、愛犬の匂いは別!という飼い主さんは多く存在します。一体なぜ愛犬の匂いをついつい嗅いでしまうのでしょうか。

1.愛するペットとの記憶が脳に影響を与えている

犬に限らず愛するペットの匂いを好む飼い主さんは、匂いを嗅いでいる時にその対象(ペット)との記憶が蘇っており、その記憶が脳に影響を与えていると考えられています。

楽しかった思い出や嬉しい思い出、毎日の幸せな記憶によって脳が匂いと記憶をつなぎ合わせ、その時の感情が嗅覚に影響を与えていると考えられているのです。

そのため、実際は犬臭と言われる匂いを嗅いでいても、飼い主さんにとってはポジティブな印象を受ける匂いに感じていると考えられています。

2.嗅いでいる時に愛犬に触れることでリラックスしている

動物に触れることで、癒し効果を得られるという話は有名です。愛するわんこであればなおさらヒーリング効果は高いでしょう。

愛犬の匂いを嗅いでいる時、多くの飼い主さんは愛犬を撫でたり触ったりしているはずです。そのため、愛犬に触れることで脳がリラックスしていると認識し、嗅覚もその感情に影響されていると言われています。

3.愛犬への愛情から幸福感が生まれている

愛犬との記憶が嗅覚に影響を与えているという話がありましたが、同じような理由で愛犬への愛情から幸福感が生まれており、その感情が嗅覚に影響しているという説もあります。

日頃から愛犬に触れたり遊んだり、一緒に過ごしている中で自然と体が愛犬の匂いを記憶しており、「この匂いを嗅いでいる時は幸せな気分になる」と信号を送っているのです。

愛情ホルモンが分泌されることで、一種のアニマルセラピーのような効果を得ることができるとも言われています。愛犬への愛情度によっては麻薬的な効能もあると言われるほど、リラックス効果が高い匂いと言えるでしょう。

肉球の香りを好む飼い主さん多数!その正体は…?

犬の体の中でも肉球は、香ばしい匂いがすることで有名です。肉球には自然に存在するあるバクテリアが多く潜んでおり、そのバクテリアによって発生させられている匂いを、香ばしく感じていると言われています。

バクテリアと言われると「不衛生なのでは?」と不安になる方もいると思いますが、犬の皮膚に付着しているバクテリアは、触れても問題のない種類なので安心してください。

愛犬の匂いを嗅ぐ時に注意すべき点は?

愛犬の匂いを嗅ぐ行為自体は問題ありませんが、もしも匂いを嗅ぐことで愛犬が嫌がる素振りを見せている時は、すぐに嗅ぐ行為を中断してください。

「しつこいな」「今はひとりにしてよ」とストレスを与えてしまう恐れがあるので、愛犬が快く許してくれている時のみ、スキンシップの一環として匂いを嗅がせてもらいましょう。

また、頻繁に愛犬の匂いを嗅いでいると、稀に後から犬アレルギーを発症する人がいます。皮膚に湿疹や痒みが生じたり、くしゃみが止まらなくなったりした時は、愛犬の匂いを嗅ぐことを控えましょう。

まとめ

愛犬から良い匂いがすると感じている方は、あなた自身が愛犬を愛し、愛犬との良い記憶をたくさん持っていることが嗅覚に影響を与えていると考えられます。

愛犬の匂いを嗅ぐことが好きな人は、愛の証として愛犬が許してくれている時に匂いを嗅がせてもらいましょう。

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