【CLグループA展望】バイエルンが本命、ユナイテッド次第でガラタサライに好機

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2023-24シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)グループステージが19日に開幕した。グループAではバイエルンが本命、マンチェスター・ユナイテッドが対抗。ただ、ユナイテッドがもたつくようであればガラタサライに付け入る隙があるかもしれない。

◆編集部予想

◎本命:バイエルン

○対抗:マンチェスター・ユナイテッド

△連下:ガラタサライ

☆大穴:コペンハーゲン

◆ケイン&キム・ミンジェ確保で隙なしのスカッド~バイエルン~

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ブンデスリーガ11連覇のバイエルンが本命。昨季はベスト8でマンチェスター・シティに敗れたドイツの盟主は、昨季埋めきれなかったFWレヴァンドフスキの穴を今季こそ埋めるべくFWケインを確保。そのケインが早々にチームにフィットし、ブンデスで4ゴールを記録している。不安定だったバックラインにはDFキム・ミンジェを獲得。まだチームにフィットしきれていないものの、ナポリをスクデットに導いた実力は折り紙つき。今後復帰するであろう守護神ノイアーも控えており、攻守に隙のないスカッドが完成している。

◆各ポジションに実力者を補強も~マンチェスター・ユナイテッド~

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昨季プレミアリーグ3位のユナイテッドが1シーズンのブランクを経てCLに戻ってきた。長らくゴールマウスを守ってきた功労者のGKデ・ヘアに代わって新守護神に昨季CL準優勝のインテルからGKオナナを獲得。そしてストライカーには将来的に世界屈指の点取り屋になるポテンシャルを秘めたFWホイルンドを迎えた。さらに中盤にはMFマウント、MFアムラバトと好補強ができており、陣容はグループステージ突破を難なく達成できるものとなっている。ただ、プレミアリーグ開幕から2勝3敗と不安な結果、内容となっており、外野の圧力でチームがバラバラになるようであれば、グループステージで躓く可能性があるかもしれない。

◆質・量十分の補強でユナイテッド喰い狙う~ガラタサライ~

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4季ぶりにトルコ王者に返り咲いたガラタサライがプレーオフでノルウェー王者モルデを下して4季ぶりに本戦出場を果たした。優勝の原動力となったのは22ゴールを挙げたFWイカルディ。今季開幕以降も好調を持続し、モルデ戦では2ゴール、国内リーグでは4戦5発と申し分ない働きをしている。補強としてはFWバカンブ、FWザハ、MFツィエク、MFデミルバイ、DFアンヘリーニョ、DFダビンソン・サンチェスと実力者を多数確保。選手層に厚みを加え、ユナイテッド喰いを狙う。

◆ホイルンド双子の弟たちが在籍、兄弟対決実現に注目~コペンハーゲン~

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プレーオフでポーランド王者のラクフ・チェンストホヴァを下したデンマーク王者コペンハーゲンが2季連続本戦出場を果たした。昨季はマンチェスター・シティ、ドルトムント、セビージャが同居した中、ホーム3試合ではいずれも引き分け試合を演じた。格上相手に堂々とした戦いを見せた中、今季に向けてはサウサンプトンからノルウェー代表MFエルヌユシを獲得。下部組織からユナイテッドFWホイルンドの双子の弟たちである18歳FWエミルとMFオスカーが昇格している。兄のラスムスとの兄弟対決が実現すれば話題になりそうだが、チームとしては昨季同様、厳しい戦いが待っていそうだ。

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