中国産ナシ密輸の疑い女逮捕 国際郵便で、組織的犯行か

大阪府警本部

 害虫の流入を防ぐために輸入が禁止されている中国産のナシを国際郵便で密輸したとして、大阪府警は20日、植物防疫法違反などの疑いで中国籍の女(28)=千葉県印西市=を逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。府警は中国人グループによる組織的な犯行とみて全容の解明を進める。

 農林水産省によると、中国産のナシの輸入が禁じられているのは、果実の内部に入って果肉を食べる「コドリンガ」などの害虫が流入するのを防ぐため。国内でコドリンガによる被害はこれまで未確認という。

 逮捕容疑は昨年11月ごろ、中国産のナシ約28キロを輸入した疑い。

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