他者との摩擦をへて本当の自分の居場所を探し始める人々を描く 「他人と一緒に住むという事」公開決定

劇作家の八木橋努の初監督映画「他人と一緒に住むという事」が、2023年12月2日より劇場公開されることが決まった。

「他人と一緒に住むという事」は、2015年に八木橋監督の脚本・演出で上演された同名演劇を映画化した作品。他者と一緒に暮らすことによって湧き上がる人間の欲望と、他者との摩擦をへて本当の自分の居場所を探し始める人々を描く。

駆け出しの美容師リコと鳴かず飛ばずの役者剛は、付き合い始めたばかりのカップル。それぞれの自宅には、幼なじみの男である信治と無職の中年先輩の岩淵が居候していた。リコと信治の関係を疑い始めると同時に、金をせびる岩淵に嫌気が差した剛は、二人の男を追い出し、リコとの同棲に踏みきる。晴れて同棲生活が始まるも、リコへの思いを一層募らせる剛とはうらはらに、リコの帰宅時間は遅くなり、無断外泊をするようになる。

一方、ソーラーパネルの販売代理業で潤沢な生活を手に入れた中年社長の大槻は、半年前に再婚したばかりの26歳年下の新妻に手を焼いている。彼女のために購入した豪邸に、当の本人が引っ越して来る気配がまったくもないのだった。大槻は、新妻を呼び寄せるために、別荘を購入するなど贅を凝らすが、新妻との状況は一向に変わらない。追い打ちをかけるように太陽光バブルが終わりを迎えた頃、大槻と剛の人生が一点で交わり、2人と彼らを取り巻くすべての人々に決断の時が訪れる。というストーリーが展開される。

【作品情報】
他人と一緒に住むという事
2023年12月2日(土)~シアター・イメージフォーラムにてロードショー
配給:群像

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