去年12月、広島市西区で発生した強盗事件で、警察は奪われた腕時計などを売却したとして新たに男１人を逮捕しました。
盗品等処分あっせんの疑いで逮捕されたのは、住所不定・無職の中桐海知容疑者（24）です。
警察によりますと中桐容疑者は事件関係者からの依頼を受けて、盗品であることを知りながら、去年12月23日から27日までの間、東京都内の貴金属買取店で９回にわたって腕時計など75点を1132万3200円で売却した疑いがもたれています。
調べに対して中桐容疑者は「そのとおり間違いありません」と容疑を認めているということです。
この事件は去年12月、広島市西区にある時計などの販売買取専門店の店舗兼住宅に男8人が押し入り、住人の男性を殴るなどして親子3人にけがをさせ、現金およそ250万円と、腕時計など137点のおよそ2440万円相当を奪ったとされるものです。
警察は中桐容疑者が事件後、実行犯の男らからＳＮＳを通じて売却依頼を受け、腕時計などを直接受け取ってから売却したとみています。
中桐容疑者は「父親が会社をやっている関係で入手した」などと言って腕時計などを売却していて、警察が被害品の手配をしていたところ、店舗から通報があったということです。
中桐容疑者はことし1月に千葉県内で起きた強盗事件に関わり、すでに強盗傷害の罪などで有罪が確定しています。
警察は20日、身柄を千葉県内の刑務所から護送し調べる方針です。
