高齢秋田犬に幸せな余生を 保護団体、寄付募る

一般社団法人「ONE FOR AKITA」で保護している秋田犬の「ごん」(左)と「かりん」=8月、秋田市

 飼育放棄された秋田犬の保護・譲渡活動に取り組む一般社団法人「ONE FOR AKITA」(秋田市)と秋田県は、保護された高齢の秋田犬3頭を最期まで飼い続けるために必要な資金を、ふるさと納税制度を使った「ガバメントクラウドファンディング」で募っている。目標金額は200万円。10月4日まで。

 11歳で雌の「りんご」、9歳雄の「ごん」と雌の「かりん」の3頭。りんごは穏やかでかりんは甘えん坊など性格も異なり、人を見つけるとカメラ目線でポーズを決めるなど愛嬌いっぱいだ。

 同法人は、保健所などから引き取った犬を新しい飼い主につなげる活動に取り組んでいる。しかし医療費や餌代の費用がかかり、関連グッズ収入でも賄いきれないため寄付を募ることにした。

 秋田犬の寿命は10年前後とされる。高齢犬は一緒に過ごせる期間の短さや医療費負担から新しい飼い主を見つけるのが難しく、環境が変わることでストレスがかかる懸念もある。同法人の理事、鈴木明子さんは「最期まで愛情をかけ、一生を終わらせてあげたい」と願う。

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