元二輪レーサーの研究者、子の交通安全訴え 「なぜルールあるのか主体的に考えて」

交通安全教育について講演した山口教授(京都市西京区・市西文化会館ウェスティ)

 元オートバイレーサーで、引退後に研究者として交通安全教育に取り組む大阪国際大の山口直範教授(交通心理学、発達心理学)の講演会が18日、京都市西京区の市西文化会館ウェスティであった。

 上京区在住の山口教授は、大阪府警の警察官を経てレーサーとなった。講演では、歩行中の交通事故死傷者数で最も多いのは7歳児で、高齢者の2倍以上となることを説明。「子どもは視野が狭く車が見えていないことに加え、車の速度や車と自分との距離を正しく理解できていない」と話した。

 教育のポイントとして、「一方的に知識を教えるだけでなく、なぜこの交通ルールがあるのか子どもが主体的に考えることが大切」と訴えた。

 講演会は京都府警西京署などが主催し、小学生の交通安全ポスターコンクールの表彰式もあった。

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