駐車場の美術品、移動進む 大阪府内施設へ、月内完了見込み

大阪府咲洲庁舎の地下駐車場にある美術品をトラックの荷台に載せる運搬業者=20日午前

 大阪府が評価額計約2億2千万円の美術品105点を6年以上も庁舎の地下駐車場に置いている問題で、美術品を府内施設に移動する作業が本格化している。20日は府職員が見守る中、運搬業者が手作業で作品をトラックに積んで緩衝材をかぶせ、続々と運び出した。作業は月内に完了する見込み。

 府によると、今月14日から作業を開始し、20日までに約半数が移動した。行き先は府が所有する施設の空き部屋で、施錠できる場所という。府は8月、作品の保全や活用に向け、美術専門家による検討会議を開催。来年2月に意見を取りまとめ、今後の方向性を決めるとしている。

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