クラゲで「ワクワク探して」 中島さち子さんの万博テーマ館

中島さち子さんが手がけるパビリオンの内装イメージ((C)steAm Inc. & Tetsuo Kobori Architects All Rights Reserved)

 2025年大阪・関西万博の目玉となるテーマ館を手がける8人のプロデューサーの1人、中島さち子さん(44)が20日、大阪市の大阪天満宮で記者会見し、自身のテーマ館の概要を説明した。クラゲをモチーフにした屋根が特徴的な建物で「ワクワクを探す旅に出かけてほしい」と呼びかけた。

 テーマ館は鉄骨2階建て、延べ床面積1634平方メートルのパビリオン「いのちの遊び場 クラゲ館」。五感を刺激する遊具を配置し、世界各国の民族芸能や音楽が体感できる企画を予定している。

 クラゲは、揺らぎや原始的な存在などを象徴しているという。中島さんは「答えがなく、問いすらも揺らぐ時代。万博で多種多様な人と交わり、『すごい』だけで終わらずに自らが未来を創る感覚を持ってほしい」と話した。

 中島さんは高校時代に国際数学オリンピックで金メダルを獲得し、その後はジャズピアニストとしても活躍。現在は、数学や芸術などを横断的に学ぶ「STEAM(スティーム)」教育を推進している。

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