内水はん濫を防ぐ排水機場 小学生が見学【長野市】

2019年の台風19号災害からまもなく4年です。長野市の小学生が、千曲川沿いに設置された排水機場を見学し、防災について学びました。

「何これすごい。何か見える。回すやつがある。メーター2つある」

通常は見ることができない、排水機場の内部。興味深く見つめるのは、長野市・柳原小学校の5年生です。柳原排水機場は、大雨で増えた排水路の水をポンプで吸い上げて千曲川に流し、内水被害を防ぎます。水を貯める遊水地に足を運ぶと…

「何か動いてる!何か上に上がってきているし!」

大量の水が流れ込んだ時に押し寄せたごみを回収する、除塵機でした。爪の部分が水中から上昇して、たまったごみを引き上げます。

■県長野地域振興局農地整備課・中島智弥さん
「街が洪水になった時に色んなものを水が流してしまう。この機械があるおかげで、ポンプが詰まらずに問題なく排水ができる。」

千曲川流域の広い地域に甚大な被害をもたらした2019年の台風19号災害。長野市では千曲川の堤防が決壊し、周辺一帯に大量の水が押し寄せました。柳原排水機場では、4台のポンプで毎秒30tを排水でき、台風19号災害の時も稼働したということです。見学した児童たちは4年前は小学1年生でした。

■児童
「(4年前は)水がこっちにくるんじゃないかと怖かったが、柳原排水機場の皆さまのおかげで家に被害が来なくてうれしいと思った」
■児童
「畑や街を守ってもらって本当にいいなと思ってこういうのがあって安心しました。」

長野市内には24カ所排水機場があり、そのうち19カ所は千曲川沿いに設置されています。

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