飛び込み対策で水位上げる 阪神優勝の日、大阪・道頓堀川

阪神の優勝が決まった14日、大阪・道頓堀に集まった人たち。戎橋の欄干には警察官が並んでいた

 プロ野球阪神が18年ぶりにリーグ優勝を決めた14日、大阪市の繁華街・ミナミの道頓堀川にファンらが飛び込んでも遊歩道に上がりやすいよう、市が水位を通常よりも50センチほど高い約3.5メートルに上げていたことが20日、分かった。大阪府警によると、15日未明までに26人が飛び込んだが、けが人はなかった。

 市は飛び込まないよう周辺で注意喚起するなどし、横山英幸市長も14日の記者会見で「飛び込みは命の危険がある行為。絶対にやめてほしい」と呼びかけていた。一方で市は阪神優勝の可能性が高まってきた8月下旬から、水位を上げる検討を始めていたという。

 道頓堀川を管理する市河川課によると、水門を操作することで水位を調整できる。14日は朝から約3.5メートルにしていた。川に架かる戎橋から飛び込んでも、川底にぶつかってけがをしないようにする狙いもあった。

 川の水質はおおむねきれいだが、大腸菌の数値が高めで、水を飲むと腹痛を起こす可能性が高いという。

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