いわきグルージャ盛岡は20日、松原良香監督を解任したことを発表した。
就任1年目の松原監督のもと、1年でのJ2復帰を目指す岩手だが、27節終了時点での順位は14位。自動昇格圏の2位とは10ポイントの開きがあり、残り11試合で秋田豊社長は監督交代を決断した。
現在ユースチームを率いている中三川哲治氏が後任を務める。
以下は松原前監督と中三川新監督のコメント。
松原良香氏
「いわてグルージャ盛岡を応援いただきありがとうございます。
どんな時も前向きに背中を押してくれていたファン、サポーター、日頃より私を支えてくださっている周りの皆さまには感謝の言葉しかありません。
私のミッションは、J2昇格とボトムアップでした。
開幕当初は良いスタートが切れ首位にいたこともありました。
あの時の躍動感は今シーズンのグルージャ盛岡らしく今も鮮明に覚えています。
しかしここ最近は結果が伴わず、皆さんに対し申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
ここには最高の選手、最高のスタッフがいます。
そして支えてくれる秋田社長がいます。
彼らならこの先必ず巻き返してくれると信じています。
私はここでチームを離れますが本当にありがとうございました。
皆さん、これからもいわてグルージャ盛岡をよろしくお願いします。
次の試合は必ず勝利してくれると信じています!」
中三川哲治氏
「日頃より、いわてグルージャ盛岡に対し温かいご支援やご声援いただきまして誠にありがとうございます。
2020年から岩手県の皆様に、勇気と希望を与える事を目標に掲げこの地に来ました。
私自身のいわてグルージャ盛岡でのJ3の経験を活かしてこの状況を打破していきたいと思います。またJ2の舞台に戻れるようこれから懸命に励みます。最後に、いわてグルージャ盛岡を支えてくださるファン・サポーターの皆様、スポンサーの皆様、引き続きよろしくお願いいたします」
今季J3での監督交代は今回で9クラブ、10人目となる。
以下はその一覧。括弧内は監督交代時の順位だ。
- 琉球:倉貫一毅→喜名哲裕(17位)
- 鳥取:金鍾成→増本浩平(18位)
- 福島:服部年宏→依田光正(18位)
- 今治:髙木理己→工藤直人(4位)
- 鹿児島:大嶽直人→大島康明(5位)
- 長野:シュタルフ悠紀→髙木理己(15位)
- YS横浜:星川敬→倉貫一毅(18位)
- 北九州:田坂和昭→小林伸二(20位)
- 琉球:喜名哲裕→金鍾成(18位)
- 岩手:松原良香→中三川哲治(14位)
今季のJ3はJFL降格の可能性がある。そのためやはり下位での動きが多い一方、今治や鹿児島のように上位争いをしながら監督交代を決断したクラブも。
岩手も現在14位と現状の戦力を考えれば悪くない成績だが、昇格を目指すクラブとして、週末のY.S.C.C.横浜戦(2-4の逆転負け)の内容などから解任に踏み切ったとみられる。
【関連記事】いわてグルージャ盛岡のスタジアム問題…盛岡市長は「スタジアム整備は必要」も「財源などが大きな課題」
中三川哲治監督が就任したいわてグルージャ盛岡は今週末、23日(土)にホームのいわぎんスタジアムで17位テゲバジャーロ宮崎と対戦する。