<レスリング>【2023年世界選手権・特集】決勝進出選手の声(第4日)

 

(2023年9月20日、セルビア・ベオグラード)


 ■女子50kg級・須崎優衣(キッツ)「パリ・オリンピックの出場を決められて、本当にうれしい。勝ちにこだわっていた。最初、相手に点が入った時は、自分に入ったと思った。想定外なことだったけれど、自分が絶対にパリに行くと決めてやることができた。家族も来てくれ、イランの人もラッパを吹いて応援してくれました。

4年前の悔しさ(オリンピック前年の世界選手権に出場できなかったこと)は、この場でしか返せない。オリンピック・チャンピオンになっても、悔しさは忘れない。ここでしか晴らせない。経験のないような苦しさも乗り越えました(涙)。世界チャンピオンとしてパリに行くのが目標なので、(明日勝って)一番いい形で大会を終えたい」


 ■女子57kg級・櫻井つぐみ(育英大)「目標のパリ・オリンピック代表の内定を取れてよかった。家族も先生も来てくれ、地元の人も応援してくれた。最後まで勝ちにこだわった。去年も同じ会場で闘っているので、緊張はなかった。いつも通りを心掛けた。

 日本にはオリンピック・チャンピオンもいるし、プレーオフまで(どうなるか)分からない闘いだったけど、厳しいトーナメントを勝ち切ることができた。日本が一番強いし、その中で勝ち上がっているので、自信を持って闘えました。自分の方が強いと信じました。オリンピックに出て優勝したい。育英大学の先生も自分に向き合ってくれている。結果で恩返しできてよかった。あと1勝で優勝なので、気持ちを切り替えたい」


 ■女子65kg級・尾崎野乃香(慶大)「世界選手権代表になった時点で、65kg級で優勝することしか頭になかったです。先のことは誰も分わからない。今は、自分が優勝するしかない。

非オリンピック階級なので、すごい強豪が集まっているわけではない。名前も知らず、動画を見たこともない選手もない選手も多い。そこで自分の力が試される。まったくどういう選手かわからない人とやるのも、経験になるかな。自分の何が通用するのか。6分間の勝負になっても、最後まで闘い抜くことが大事。気持ちがめげなければ、結果はついてくると思います」


 ■女子76kg級・鏡優翔(東洋大)「けがを乗り越えて、1年を磨いた。自分を信じて闘えた。パリ・オリンピックの実感はまだ湧かないけれど、ちょっとホッとしました。3回戦のアデライン・グレイ(米国)戦がヤマだった。世界選手権で6回も優勝している選手。でも、ひるまず闘えました。

その後の試合も自信持っていけた。2-1とか2-0とかなら、負ける(可能性がある)ので攻め続けました。オリンピックがかかっているという気負いも、力に変えることができました。あと1回を勝ってウィニングランしたい。自分を信じて、自分らしくやれば、結果はついてくると信じています。

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