日韓「食の漫画家」が対談 互いの国の料理紹介を誓う

対談する久住昌之さん(右)と許英万さん=13日、韓国・ソウル(韓国文化体育観光省提供・共同)

 【ソウル共同】ドラマでも人気の漫画「孤独のグルメ」原作者の久住昌之さんが20日までに、ソウルで韓国の人気漫画家許英万さんと対談した。松重豊さん演じる主人公が一人黙々と食べるドラマは、「一人飯」が忌避されてきた韓国でも大人気。2人は日韓食文化の魅力を語り「互いの国の料理を紹介していこう」と誓い合った。

 過去に釜山で食べたキムチの美味を語った久住さんは、韓国料理の魅力を問われると「混ぜてどんどんおいしくなるところ」。多彩なおかずや調味料を自分なりに組み合わせつつ「作戦を立てて攻略していく感じが、すごく楽しい」と熱弁した。

 料理をテーマにした漫画「食客」で知られる許さんは、カレーライスやとんかつなど「外から取り入れ『日本化』された料理」の魅力を解説。「一人飲み」に寛容な日本に対し歓迎されづらい韓国、サービスのおかずが豊富な韓国に対し、日本は一品ずつ有料といった飲食店の文化の違いも「議題」になった。

 対談は食を生かした観光振興を図る文化体育観光省が企画した。

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