【北京共同】ロイター通信は20日、8月に中国が輸出した半導体材料に使われるガリウムとゲルマニウムの関連製品はゼロだったと報じた。米国主導の半導体関連の中国排除に対する報復措置とみられる輸出規制が影響した。
また中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)が監視カメラ向けの半導体製品を出荷したことも判明。自国製の高性能な半導体を搭載した新型スマートフォンに続き、米国の輸出規制による制約を克服している可能性があるという。
米国による対中規制に対し、中国側は半導体材料の輸出規制と技術の自前化で対抗しようとしている。米国側も追加の措置などを取る可能性がある。
中国は8月1日から、ガリウムとゲルマニウムの関連製品に関して輸出規制を開始。中国はこれらの製品で世界的なシェアを握っている。
ロイターによると、ファーウェイが出荷した半導体製品には、米国の輸出規制で入手できないはずの設計ソフトが使われているという。設計ソフトは独自開発した可能性が高いとする専門家の見方も紹介した。