おせち料理 予約受け付け開始 岡山高島屋、大人数向けを充実

おせちの見本が並ぶ岡山高島屋の予約コーナー

 岡山高島屋(岡山市北区本町)は20日、来年のおせち料理の予約受け付けを始めた。新型コロナウイルスの5類移行に伴い、正月を家族で過ごすなど人が集まる機会が増えるとみて、大人数向けのラインアップを充実させている。12月25日まで。

 全国の有名料亭やホテルのおせちなど前年並みの約900種類を用意した。3段重といった大人数用を10%程度増やしたのが特徴で、アニメ「宇宙戦艦ヤマト」のテレビ放送開始50周年を記念したおせち(3万240円)は3世代が楽しめるよう和洋中の料理を詰めている。岡山県産野菜や地魚を使った日本料理店「銀座」(浅口市寄島町)の3段重(2万7千円、限定20個)も初めて扱う。

 管理栄養士が監修しタンパク質や食物繊維にこだわった商品(3万9960円)、ペット用おせち(1万3200円など)もある。

 食材価格の高騰や人件費の上昇で商品単価は平均5%程度上がっているといい、同社では前年比10%増の売り上げ、平均購入単価は3万円を見込む。

 見本を並べた地下2階の特設コーナーには開店と同時に常連客らが列をつくった。女性(78)=岡山市中区=は「コロナの5類移行で何の気兼ねもなく子どもや孫たちと一緒に過ごせる。みんなでゆっくり、おせちを楽しみたい」と話した。

 天満屋岡山店(同市北区表町)は10月1日から予約を受け付ける。

© 株式会社山陽新聞社