平塚市、想定上回る少子化で公立園見直し 10園から6園に 幼稚園はゼロ

「改訂版」で民営への移行が示された平塚市立夕陽ケ丘保育園=同市夕陽ケ丘

 平塚市は「幼保一元化に関する公立園の見直しについて」の改訂版をまとめた。現在10園ある公立園(保育園、幼稚園、認定こども園)が民営移行、統合などで6園になる。想定を上回る少子化などが背景にあるといい、市は「あくまで将来に向けた方向性を示した。今後の情勢や個別の事情で変わっていく可能性はある」と話している。

 市では2012年に幼保一元化に関する検討会の「中間報告」で10保育園、5幼稚園の体制としたが、17年の「見直し」で6保育園、1幼稚園、1こども園とした。現状は7保育園、2幼稚園、1こども園の10園が存続している。

 「改訂版」では、市域を大きく4エリアに分け、エリアごとに1園の公立保育園あるいはこども園を置くことにした。保育園は神田(田村)、しらさぎ(東中原)、こども園では港(夕陽ケ丘)に加え、吉沢保育園と土屋幼稚園を統合して新たに吉沢公民館(上吉沢)近くに整備する園の計4園がこれに当たる。

 それ以外は建物の老朽化の状況、保育施設の需要などを踏まえて検討。保育園では22年度から大規模改修を実施している若草(横内)、ツインシティ整備で将来的に地域の人口増が予想される大神(大神)は当面存続する。一方で夕陽ケ丘(夕陽ケ丘)は民営に、南原(南原)はひばり幼稚園(御殿)と統合して民営のこども園に移行する。これにより公立園は4保育園、2こども園という体制となり、幼稚園はゼロになる。

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