同僚に“暴行”で死亡被告の男性に無罪判決「別の男性が虚偽発言の疑い」静岡地方裁判所

2019年、伊豆の国市で同僚の男性に暴行を加えて死亡させたとして懲役5年の判決が言い渡されていた建設作業員の男性の差し戻し審の判決公判が9月20日、静岡地裁で開かれ「一緒に現場にいた別の男性2人が虚偽の証言をした疑いがある」などとして無罪を言い渡しました。

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無罪判決を言い渡されたのは、建設作業員の男性(35)です。

男性は2019年9月、同じ工事現場で作業をしていた同僚の男性(当時56)のあごに暴行を加えて死亡させたとして、他の男性2人とともに傷害致死の疑いで逮捕され、2021年3月、地裁沼津支部で懲役5年の判決が言い渡されました。

男性は一貫して無罪を主張し、控訴。2022年3月、東京高裁は「被害者が死に至るまでの状況に関しての検討が不十分」などとして、静岡地裁に差し戻しました。

9月20日の判決で静岡地裁の國井恒志裁判長は「被告の暴行の証明ができない。別の2人が自身の刑責を逃れるため、虚偽の証言をした疑いがある」などとして男性に無罪を言い渡しました。

男性とともに逮捕された2人の男性は2020年に不起訴処分となっています。

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