「提訴に政治的な背景はない」市議が市有地を有料駐車場と貸し出した問題で沼津市長が強調=静岡

静岡県沼津市所有の土地を有料駐車場として貸し出していたとして、市が市議に対して利益を返還するよう求めている問題で頼重秀一市長は「提訴に政治的な背景はない」と強調しました。

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<沼津市 頼重秀一市長>
「市議会議員だからとか、公的立場であるとか、市民とか、事業所とかではなく、法の下に公平公正にやることが望むべき姿で、これをやるべき」

沼津市によりますと、山下富美子市議は自宅敷地に隣接する市が所有する土地を、2022年9月まで月極駐車場として有料で複数の人に貸し出していました。

沼津市は山下市議に駐車場の貸し出しで得た約10年間の利益の返還を求めたものの応じられないという回答があった為、約200万円の支払いを求め、提訴する議案を提出しています。

沼津市の頼重秀一市長は9月20日、市が市議を提訴するという異例の状況について心境を問われ、「市議だから、ということではなく、法の下に公平公正にやるべきこと」と述べた上で、「提訴に政治的な背景はない」と強調しました。

また、山下市議が、問題の市有地は「父親が市から払い下げられた土地」と主張している点について、市の担当者は「双方のやりとりはあった」と認める一方で、「最終的に市有地の払い下げの申し出はなかった」と反論しました。

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