台風13号に伴う大雨による土砂崩れで通行止めが続く茨城県日立市の県道日立山方線について、県は20日、応急復旧工事の完了後、雨量規制を設けながら片側交互通行で再開する方針を明らかにした。運用方法の詳細を今週中に決めた上で、再開時期を判断する。
同線は日立市市中心部と常陸太田市方面を東西に結ぶ主要地方道で、緊急輸送道路にも指定されている。8日の大雨で、沿線の日立市宮田町で4カ所の土砂崩れが発生。被害が最も大きい場所では約100メートル上から土砂が崩落した。
既に道路上の土砂撤去は終えたものの、県は二次災害の危険性があるとして、落石などを受け止める大型土のうを道路上に設置。通行止め解除後も雨量規制を導入する計画で、現在は基準とする雨量などの検討を進めている。
一方、本復旧について、県は「相当程度の時間がかかる」としている。