埼玉の49歳男性、8日ぶり救助 「助けて」と声、北ア不帰嶮

 富山県警は20日、富山県と長野県にまたがる北アルプス不帰嶮で12日から行方が分からなくなっていた埼玉県川越市の会社員水野孝太さん(49)を救助した。黒部署によると、病院に搬送されたが命に別条はないという。17日正午ごろには、不帰嶮の登山客から「『助けて』という声が聞こえる」と通報があり、富山県警がヘリコプターなどで捜索していた。

 水野さんは10日から単独で2泊3日の予定で入山。12日に行方が分からなくなったと家族が警察に届け出た。署によると、20日午後3時55分ごろ、山岳警備隊員が水野さんを標高2080メートル付近の谷で発見し、県警ヘリが救助した。

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