【台風13号】松村防災相が茨城県北視察 大雨被害 知事ら激甚指定要望

土砂崩れで通行止めとなった県道日立山方線を視察する松村祥史防災担当相(左)と大井川和彦知事=20日午前9時3分、日立市宮田町

台風13号に伴う大雨被害を受け、松村祥史防災担当相は20日、茨城県の日立市と北茨城市を視察した。大井川和彦知事と県北3市長は激甚災害の指定などを求める要望書を提出。松村氏は「政府一丸で復旧復興に努める」と述べ、自治体と連携して対応する考えを示した。

土砂崩れで通行止めが続く県道日立山方線を視察。日立市宮田町の崩落現場では、道路脇に大型土のうを積む応急復旧工事の様子を確認した。

北茨城市大津町北町では、浸水被害のあった水産加工業「いりまん水産商店」と「マルイチ仙台屋商店」の2社を訪れ、冷凍庫などが水に漬かって操業停止している状況を視察した。

県内では8日の大雨で、3市を中心に約1500棟の浸水被害、土砂崩れなどの被害が出た。

松村氏は北茨城市役所で大井川知事のほか、小川春樹日立市長、豊田稔北茨城市長、大部勝規高萩市長と面会。首長側は復旧費用を国が支援する激甚災害の指定や、被災者支援に必要な財政措置を求める要望書を手渡した。大井川知事は被災企業についても「事業の継続、再建支援をお願いする」と要請した。

報道陣の取材に対し、松村氏は「被害の大きさを実感した。要望を持ち帰り、住民が一刻も早く元の生活に戻れるよう自治体と連携しながら取り組む」と述べた。

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