NY株続落、76ドル安 金融引き締め長期化を警戒

 【ニューヨーク共同】20日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は続落し、前日比76.85ドル安の3万4440.88ドルで取引を終えた。米連邦準備制度理事会(FRB)の金融引き締めが長期化することを警戒した売りが優勢となった。

 FRBがこの日まで開催した連邦公開市場委員会(FOMC)の後に発表した経済見通しで、出席者が来年の利下げペースが従来予想と比べて緩やかになると予測したことが嫌気された。パウエル議長が記者会見で「適切ならばさらに金利を上げる用意がある」と発言したことも、金融引き締めに積極的な「タカ派」姿勢と受け止められた。

 ハイテク株主体のナスダック総合指数も続落し、209.06ポイント安の1万3469.13。

 個別銘柄では、半導体のインテルやITのマイクロソフトの下落が目立った。医薬品のアムジェンは買われた。

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