首相、対中国「緊密に意思疎通」 年内の首脳会談は未定

記者会見する岸田首相=20日、米ニューヨーク(共同)

 【ニューヨーク共同】岸田文雄首相は20日(日本時間21日)、米ニューヨークでの記者会見で、福島第1原発処理水の海洋放出に反対する中国との対話を重視する考えを示した。「あらゆるレベルで緊密に意思疎通を図っていきたい」と述べた。習近平国家主席と年内に会談する見通しについては「何ら決まっていない」と説明した。

 首相は中国に対し「責任ある行動を求めつつ対話を重ね、共通の課題については協力する」と強調。「建設的かつ安定的な関係を双方の努力で進めていく日本の方針は一貫している」と主張した。

 中国がアフリカへの影響力を強めているとの指摘を巡っては「関心を持って注視している」と言及した。

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