サウジ、イラン核保有なら追随 ムハンマド皇太子が警告

サウジアラビアのムハンマド皇太子=6月7日、同国ジッダ(ロイター=共同)

 【ワシントン共同】サウジアラビアの実権を握るムハンマド皇太子は20日放送の米FOXニュースのインタビューで、イランが核兵器を保有した場合「中東のパワーバランスを保つため、われわれも持たねばならない」と述べ、核開発を進めると警告した。イランをけん制すると同時に、核開発阻止に向けた取り組み強化を米国に促す狙いもあるとみられる。

 サウジはこれまでも、イランが核兵器を保有すれば自国も核武装すると公言してきた。核保有国パキスタンと協力関係にあり、中国との核協力拡大も表明している。

 皇太子はイラン核開発について「悪い動きだ。世界は『もう一つの広島』を見たくない」と語った。

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